サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会は第23日の7月9日、サンパウロでオランダ-アルゼンチンの準決勝第2試合が行われ、延長を終えて双方0-0と譲らず、アルゼンチンがPK戦を4-2で制して24年ぶり5度目の決勝進出を果たした。1986年メキシコ大会以来3度目のW杯制覇を懸け、13日午後4時(日本時間14日午前4時)からリオデジャネイロで行われる決勝でドイツと戦う。アルゼンチンの浮沈を握るのは、絶対的エースであり、主将でもある169センチの小さな巨人、リオネル・メッシ(27)であることは論を待たない。
▽準決勝
オランダ 0(前半0-0、後半0-0、延長前半0-0、延長後半0-0、PK2-4)0 アルゼンチン
本領発揮ならずも
PK戦で4人目のロドリゲスのキックがオランダのGKシレッセンの手をはじいてゴールに入ると、メッシは猛ダッシュをして相手のキックを2度も止めた殊勲者のGKロメロに駆け寄った。そして、歓喜の輪に飛び込むと、小さな体はたちまち大男たちの間に隠れてしまった。輪が解けると、チームを引っ張ってきた大黒柱に最高の笑みが広がっていた。