【和のスタイル】
ほとんどの人が知っている有名な「亀の子束子(たわし)」。しかし、実際に使っている人はどのくらいでしょうか。最近、新たにそのよさが見直されて注目を集めているような気がします。
実家の台所で母がフライパンを洗っていたり、ゴボウの泥を落としていた光景は今でも鮮明に思い出す事ができます。25年前から一人暮らしを始め、亀の子束子を初めて買ったのは10年ほど前。フライパンはずっとテフロンを使っていたのでスポンジで洗っていましたが、泥のついた野菜が美味しいと気づいてから亀の子束子を使い始めました。束子の頭には針金をねじった輪がついているので、台所の窓のカーテンレールにS字フックをつけてぶらさげれば簡単に干せます。驚いたのは、何年使っても壊れず、束子の色が茶色のせいか汚れも目立たず、数年間、同じものを使っていました。一度だけ気分転換に新しいものに買い替えただけです。