メキシコの若き巨匠カルロス・レイガダス監督の日本初となる劇場公開作品『闇のあとの光』が、東京・渋谷のユーロスペースで公開中。緑豊かな美しい村を舞台に、愛らしい子供たちや家族の日常から、時空を超えてさまざまなイメージが交錯する。部屋をうろつく謎の赤い発光体、依存症の集会、サウナに集まり乱交する上流階級の人々、親戚一同が会するゴージャスなパーティー…。聖と俗、光と闇の世界を独自の映像美でつづっていく。ストーリーテリングを無視しているともいえる、その革新的な世界観は、公開直後から賛否両論を巻き起こした。ビジュアル重視の映画を好む人におすすめしたい佳作だ。カンヌ国際映画祭監督賞受賞作品。(SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
公式サイト(www.yaminoato.com/)