サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会に臨む日本代表は6月7日夜(日本時間8日午前)、事前合宿地の米国からチャーター機でブラジルでのベースキャンプ地であるサンパウロ北西部のイトゥに到着。8日には歓迎セレモニーが行われ、その後、選手たちは現地入り後の初練習を約1時間半こなした。練習会場には日系人など地元の約5400人が詰めかけ、「ニッポン、ニッポン」の応援コールを連呼。主将の長谷部誠(30)=ニュルンベルク=は「素晴らしい雰囲気だった。日系人の方がたくさんいるので自分たちの背中を後押ししてくれると思う」と述べ、「準ホーム」の雰囲気で戦える環境に感謝した。
公開初練習に5400人
初練習はイトゥ近郊のソロカバのスタジアムで全面公開して行われ、気温25度、湿度50%前後の比較的涼しい気候の中、選手はパスの組み立てからシュートに持ち込む形やミニゲームなどで汗を流した。5月21日の国内合宿スタート後、けがや体調不良で別メニューとなる選手が出たが、この日は初めて23人全員がフル参加。アルベルト・ザッケローニ監督(61)は「4年間、このためにやってきたという思いがある。ブラジルに来てうれしく思っているし、しっかりと最後の準備をしたい」と話した。