いよいよ6月12日(日本時間13日)に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会。日本の23倍の広大な国土を持つブラジルに散らばる12都市が会場になる。それぞれの都市は、ビーチや高原、計画都市など独特の表情を持ち、気候も全く異なる。南北4000キロに点在する主な会場都市を紹介しよう。
ブラジルといえば毎年2、3月に行われるリオのカーニバルが有名だ。その舞台となるリオデジャネイロは、7月13日の決勝戦など7試合を行うブラジルが世界に誇る観光都市。巨大なキリスト像や奇岩、複雑に入り組んだ海岸線などの美しい景観など魅力にあふれる。人口約643万人でサンパウロに次ぐ全国2位の規模。
1502年、ポルトガル人の探検隊が、到着した湾を河口と勘違いして「1月の川」と命名してそれが市名になった。鉱物や砂糖、コーヒーの輸出港として発展。1763~1960年は首都だった。
大西洋に面して夏は酷暑だが、W杯期間中の冬も平均気温20度弱と暖かい。リオ出身者は「カリオカ」と呼ばれ、明るく、大ざっぱな性格で知られる。ボサノバ音楽の発祥地で、再来年2016年には南米初の夏季五輪の開催都市となる。12年には世界遺産に登録された。