三笠宮崇仁(たかひと)親王殿下の第2男子で、天皇陛下のいとこに当たる桂宮宜仁(かつらのみやよしひと)親王殿下が6月8日午前10時55分、急性心不全のため東京都文京区の東京大学医学部付属病院で薨去(こうきょ)された。66歳のご生涯で、皇位継承順位は第6位だった。
桂宮さまは1988(昭和63)年5月に倒れて以来、右半身が不自由となったが、リハビリに励み車いすで公務にご復帰。しかし、近年は敗血症で体調を崩すなど入退院を繰り返されていた。
皇族が薨去されたのは、桂宮さまの兄に当たる寛仁(ともひと)親王殿下(2012年6月)以来。桂宮さまは独身のため、桂宮家は断絶する。皇室の方々は21方、皇位継承資格者は5方となった。
宮内庁によると、8日朝、桂宮さまの呼吸が弱くなっているのに職員が気付き、午前9時すぎ、東大病院に救急搬送された。搬送時は既に心肺停止状態で、心臓マッサージなどの蘇生措置を施したが、一回も拍動は戻らなかった。ご両親の三笠宮ご夫妻も病院に駆けつけられた。