世界の権威あるバレエ賞の一つ、ブノワ賞の受賞者が5月27日、モスクワで発表され、スウェーデン王立バレエ団の第1ソリスト、木田真理子さん(30)が最優秀女性ダンサー賞を受賞した。ブノワ賞の全部門を通じて日本人の受賞は初めて。
「驚きでいっぱい」
木田さんはスウェーデン王立バレエ団で2013年、新たに演出された「ジュリエットとロミオ」のジュリエット役を演じ、高く評価された。アメリカン・バレエ・シアター(ABT)のトップ女性ダンサー、ポリーナ・セミオノワさんも同時に受賞した。
木田さんは共同通信の取材に応じ、「小さいころから知っている賞をいただけるとは思わなかった。驚きでいっぱいです」と受賞の喜びを語った。
木田さんは大阪出身。4歳でバレエを始め、大阪府箕面(みのお)市の千里国際学園高等部(現・関西学院千里国際高等部)1年で16歳だった2000年、スイスのローザンヌ国際バレエコンクールで優秀賞を受賞。米サンフランシスコのバレエ学校で学び、カナダのバレエ団などを経て12年にスウェーデン王立バレエ団に入団した。