【本の話をしよう】
私は読み狂人。朝から晩まで読んで読んで読みまくり読みに狂いて黄泉の兇刃に倒れたる者。そんな読み狂人の私は一応、人間なのだけれども、そのうえで思うのは、私はこれからどうやって生きていったらよいのだろうか、ということ。
と言うと、「なにを眠たいこと吐かしとんじゃ。働いて銭もうけてメシ食っていくしかないやろ、アホンダラ」と叱正してくれる優しい人が必ず現れるが、そりゃまあ、そうなのだけれども、人として生きる場合、それだけでは済まない部分があるように読み狂人には思えてならない。
それがなにかを一言で言うと設定であると読み狂人は思う。
肉付き面のよう
それはどういうことか。例えば、本郷猛、という人を例にとって言うと、彼は人生の大部分の時間を、ショッカーという組織と闘うことに費やして、随分と疲弊するのだけれども、なぜそんなしんどいことができるかというと、いうまでもなくショッカーが地獄の軍団という設定だからである。