【青信号で今週も】
今日は女性の節句のひな祭りです。小保方(おぼかた)晴子さん(理研発生・再生科学総合研究センター)のグループによるSTAP細胞(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency、刺激惹起性多能性獲得細胞)の報道が駆け巡りました。いったん分化した若年マウスの細胞に酸性の刺激を加えると、分化の過程がストップし、さまざまな細胞に分化できる多能性を得たというものです。
遺伝子導入の作業も必要なく、外界の刺激と一定の培養方法のみで、分化した細胞が再び多能性がある細胞になるという発見に世界中が色めきたちました。けれども、その後の世界中で行われている再現実験がうまくいかないとのこと。彼女は幸運にも、何かの糸口を見つけたのかもしれません。
若くて生き生きとした若い女性が、新しい科学発見をしようとがんばっていたことは、同業の女子の方の希望になったことでしょう。企業で金属を分析する研究職として働く若い女性も、「報道を聞いて励みになりました」とおっしゃっていました。