効果を高めるために活用されているのが、「3Bの法則」((1)Beauty=ビューティー、美人(2)Baby=ベイビー、子供や赤ちゃん(3)Beast=ビースト、動物)だ。「AIDMAの原則」(Attention=注目、Interest=興味、Desire=欲求、Memory=記憶、Action=行動)というものもある。今回のドラマは、番組全体に広告表現の原理が使われている。
「ドラマを真実として信じるほど視聴者はバカではない」「気に入らなけれれば、テレビを消すか、チャンネルを変えればいい」といった意見もある。ただ、テレビはスイッチをオンにすれば誰の目にも飛び込んでくる。そうしたテレビ番組の表現は、圧倒的多数が社会倫理的に肯定できるものでなければならない。(同志社大学社会学部教授 渡辺武達(わたなべ・たけさと)/SANKEI EXPRESS)