2014.1.17 06:02
NSAの工作員らは、この無線機が飛ばすターゲットのコンピューターのデータを「ナイトスタンド」と呼ばれるノートパソコンと一体化したブリーフケース大の小型中継機器で収集。そのデータを本国のNSA本部に送信する。
「ナイトスタンド」は最大13キロ先にある標的のコンピューターにアクセスでき、情報の収集や監視を行う。また、プリント基板やUSBケーブルに埋め込まれた超小型無線機を介して、標的のコンピューターにマルウエアと呼ばれる遠隔操作ウイルスを埋め込む。約10万台のコンピューターのほとんどは、ネットワークを介して遠隔操作ウイルスを埋め込まれたが、ネットに接続されていないコンピューターにはこの新手法が使われた。
中国軍やロシア軍などのほか、メキシコの警察当局と麻薬組織、サウジアラビアやインド、パキスタンといった対テロ戦争での協力国にもしばしば利用されたという。