【Campus新聞】
静岡、山梨両県にまたがる富士山が今年6月、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の「世界文化遺産」に登録された。「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として、山そのものと周辺の24の構成資産が対象となっていて、各地が悲願成就に沸いている。ただ、世界遺産ブームに伴う登山者の急増のほか、環境破壊や乱開発などを懸念する声も多い。中央大学FLP深澤ゼミの学生記者(リーダー、滝口信之さん)たちが、世界遺産となった富士山が抱える課題を取材した。
□今週のリポーター 中央大学 FLP深澤ゼミ有志学生記者
≪富士河口湖町のキャラクター「ふじぴょん」≫
「富士山取材班」はまず、計25の構成資産のうち8つがある山梨県富士河口湖町へと向かった。
この町には、世界遺産登録に合わせて6月30日に発表された富士山をモチーフにしたゆるキャラがいる。「ふじぴょん」だ。ふじぴょんは自由奔放な明るい女の子で、かぐや姫が月から送った使者という設定だ。かぐや姫が富士山の女神だという伝説に基づいている。好物は町で栽培されている古代米で、体重は秘密だそうだ。