宇宙飛行士の若田光一さん(50)ら日米露の3人が乗るロシアの宇宙船「ソユーズ」が国際宇宙ステーション(ISS)に向け11月7日午前10時14分(日本時間午後1時14分)、カザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地からロケットで打ち上げられた。ソユーズは地球を4周し約6時間後、高度約400キロのステーションに到着。若田さんは7日午後6時40分(日本時間午後9時40分)すぎ、ISSに入った。
若田さんは来年5月まで約半年間滞在し、後半2カ月間は日本人初のISS船長に就任する。4度目の飛行となった若田さんは各国の宇宙関係者が信頼を寄せる「日本人飛行士のエース」。39代目の船長として6人チームの実験作業を指揮し、火災発生などの緊急事態への責任を持つ。ソユーズは来年2月にロシア南部ソチで開催される冬季五輪を盛り上げようと聖火トーチも運搬。ISSで船外に持ち出された後、地球に戻され、五輪開会式で最終ランナーが聖火台に点火する際に用いられる。