「今回は、特に聞かせ方を意識するようになりました。上手に歌おうというのではなくて、日本語としてちゃんと歌いたかったというか。うまいと思っても、歌を聴いても何も入ってこない人っていますからね」(ハルカ)
ハルカ(Vo&G)とミユキ(Key&Cho)によるユニット、ハルカトミユキ。ハルカは大学時代に「31文字に無理やり押し込んでいる暴力的な感覚が好き」と、短歌に魅せられ、歌集を発表したほど言葉へのこだわりが強い。
希望を込めて
昨年6月に彼女たちの未完成で多感なライブを下北沢で初めて見て、その場で手作りの自主制作盤を購入。透明感あふれる美声とフォーク調の親しみやすいメロディーながら、不思議な音づかいと自虐や皮肉を伴って痛みや怒りを吐き出す歌が心を直撃し、虜(とりこ)になった。その後はe.p.を立て続けに発表するなど快進撃が続き、11月6日、初のアルバム『シアノタイプ』でメジャー移籍した。