在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の土地・建物をモンゴル企業が落札した問題で、「北朝鮮首脳が裏で動いたので今回は成功する」と朝鮮総連内で説明されていたことが11月3日、複数の関係者の話で分かった。この企業による落札では、売却されても、あるいは再入札となったとしても、当面、朝鮮総連側が入居し続けられる見込みで、本部機能の維持を目的に北朝鮮がモンゴル側に主体的に働き掛けた可能性が高い。
「今回は成功する」
今回、落札したのは営業実態が不明なモンゴル企業「アヴァール・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー」。朝鮮総連関係者によると、朝鮮総連上層部が「以前から知っていた会社だ」といい、落札額の50億1000万円についてもトップの許宗萬(ホ・ジョンマン)議長らが「事前に把握していた」とされる。「30億円台が妥当な入札額だが、確実に落札するため」といった説明がなされているという。