胎児性患者の永本賢二さん(54)は皇后さまに体調を問われ、逆に「皇后さまもお体を大切に」と言いながら両手でガッツポーズをしたところ、同じポーズを返していただいたと感激。「胎児性患者のこともよく知ってくださっていた。患者の仲間に伝えたい」と話した。(SANKEI EXPRESS)
■水俣病 1956年に公式確認された公害病。熊本県水俣市のチッソ水俣工場からの工業排水に含まれていたメチル水銀が八代海(不知火海)に流出し、水銀で汚染された魚介類を食べた住民らが手足の感覚障害や視野狭窄などを発症した。新潟県鹿瀬町(現阿賀町)の昭和電工鹿瀬工場の排水を原因とした新潟水俣病もある。公害健康被害補償法に基づく患者の認定が行われてきたが、全面的な解決には至らず、新たな救済策として2009年に施行された特別措置法には新潟、熊本、鹿児島の3県で計約6万5000人が申請した。