フランスは現在、国内の景気回復と雇用対策に苦しんでおり、政権与党の政治家たちは、サッカー選手の高額年俸に対し、非難の声を上げている。最近では、ジェローム・カユザック元予算担当相(61)が、現在フランスリーグ一の高給取りとされるパリ・サンジェルマンのズラタン・イブラヒモビッチ選手(32)=スウェーデン代表=をやり玉に挙げ、民放ラジオで「世界中が直面している経済危機を乗り越える努力を重ねているこの時期に、あの年俸(1300万ユーロ=約17億5000万円)は驚きというよりは下品だ」と語り、波紋を呼んだ。
また、耐乏生活を強いられている国民が「スト」に抱く思いも批判的で、24日に民間の調査機関がとったアンケートでは、約85%がストを「支持しない」と答えたという。(SANKEI EXPRESS)