だが今後、何かのきっかけで市況下落が連鎖的に起きた場合、IMFでは中国国内での貸し倒れによる損失は20兆元(約320兆円)、米ゴールドマン・サックスは18兆6000億元にのぼると試算した。
バブル崩壊はいつ?
欧州格付け会社フィッチ・レーティングスは、中国が抱える債務は不動産を中心に、17年末までに国内総生産(GDP)の250%に達すると予測。膨張し続ける債務が中国経済自体を圧迫するリスクを指摘した。
そうした懸念から、中国政府がバブル経済を正常化する構造改革を進めるとすると、不動産抑制策が景気悪化を招く懸念があり、中国政府は改革と景気のどちらを優先するべきか、ジレンマに陥っている。