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バブル中国、大量売れ残り それでも続く不動産の「錬金術」 (2/5ページ)

2013.10.25 12:00

  • 中国の主要都市

 地方政府の財源

 中国の不動産開発は実際“錬金術”に近い。すべての国土が国有地である共産国家では、都市化やインフラ建設の名目で地方政府が安価な補償で農地を強権を使って収用し、道路や鉄道など交通インフラ建設を行った上で、商業地や工業用地などとして高値転売することで、巨額の差益が転がり込むしくみ。

 地方政府にとって不動産開発は欠かせない財源で、底知れぬ腐敗の温床ともなっている。

 一方、使用権を売却する予定の不動産を担保に、インフラ建設のための多額の借り入れを行っている。それも国有銀行からの通常の融資基準をクリアできない案件においては、「シャドーバンキング(影の銀行)」と呼ばれる金利の高い資金をかき集めているのが実情。

 不動産市況の悪化や、使用権が売却できなかった場合には、地方政府に巨額の借金が残され、返済できない事態に陥れば、貸し手にとって巨額の不良債権となる。

地方都市で「鬼城」とも呼ばれるゴーストタウンが、あちこちに出現

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