新型のアイパッドミニは、解像度を4倍に高めた7.9インチ画面を採用し、初代よりやや重くなった。価格は4万1900円から。初代ミニも値下げして販売を続ける。
ライバルの米グーグルのOS「アンドロイド」を搭載する韓国サムスン電子などのタブレット端末がシェアを拡大する中、首位のアップルは低価格路線の同じ土俵には乗らず、性能向上で対抗する構えだ。
「失望」厳しい市場
ただ、市場の評価は厳しい。「軽くてデザインも美しい」(アナリスト)と評価する声がある一方、これまで他社をリードしてきた機能面での驚きは乏しく、新製品への期待から上昇していた株価も、22日は売りが目立った。
米ITサイトのオール・シングス・デジタルは「劇的な刷新を期待したが、手がかりを得られなかった」と、失望を隠さない。英紙フィナンシャル・タイムズも「アップルの優位はもはや当然とはいえない」と、手厳しく論評した。