映画「美輪明宏ドキュメンタリー~黒蜥蜴を探して~」
流行に飛びついてはすぐ冷める、日本人は飽きっぽいことは重々わかっておりますが、そんな栄枯盛衰の世の中で、ずっとブレーク状態が続いているような希有(けう)な存在がいます。昨年末のNHK紅白歌合戦の「ヨイトマケの唄」で全国を感動の渦に巻き込んだ美輪明宏氏(78)です。劇場はいつも満員で、本を出せばベストセラー、その発言は神のお告げのようにありがたがられる、超人の域に達しています。
三島由紀夫も魅了
フランス人監督による「美輪明宏ドキュメンタリー~黒蜥蜴(くろとかげ)を探して~」を見て、外国人の目から見ても、美輪様はやはりすごい方なんだと思い知らされました。パスカル=アレックス・ヴァンサン監督は驚きとともにこう発言しています。
「フランスでは、日本文化といえば三島由紀夫、寺山修司、深作欣二、宮崎駿そして北野武が有名だ。とてもよく知られている。美輪さんはその全員と一緒に仕事をしている。何てすごいんだろう!」