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「高層ビルの呪い」中国経済を襲う? 不動産バブル限界、安全性も疑問 (2/4ページ)

2013.8.16 12:00

上海市の国際金融センター地区で8月初めに、まず高さ580メートルの本体構造が完成した高層ビル「上海中心大厦」(左)。中央は「金茂大厦」(421メートル)、その右隣が「上海環球金融センター」(492メートル)=8月11日、中国・上海市(河崎真澄撮影)

上海市の国際金融センター地区で8月初めに、まず高さ580メートルの本体構造が完成した高層ビル「上海中心大厦」(左)。中央は「金茂大厦」(421メートル)、その右隣が「上海環球金融センター」(492メートル)=8月11日、中国・上海市(河崎真澄撮影)【拡大】

  • 中国・上海市

 地元紙によると、08年に着工した上海中心大厦の建築面積は、地上部分が41万平方メートル、地下部分が16万平方メートル。やはり隣接している金茂大厦(88階建て、高さ421メートル)の約2倍の規模。上海環球金融センター(101階建て)の約1.5倍の規模という。上海中心大厦は125階建てで、オフィスビルや高級ホテルなどが入居する予定だ。

 だが、中国の不動産バブルも限界に達しており、一方で銀行が簿外で資金運用する高利回りの商品など「影の銀行(シャドーバンキング)」が一気に不良債権として顕在化すれば、高度経済成長を誇った中国経済は土台から崩れることになる。

 旧約聖書の創世記11章に登場する「バベルの塔」の伝説を思い起こさせる。人間が天に達するほどの高い塔を建てようとしたことに神は人間の自己神格化の傲慢さを憎み、人々を混乱に陥れて工事を中止させた。

 バベルの塔は、傲慢さに対する戒めや、実現不可能な計画の意に用いられるが、高層ビルの建設計画が、その国の富の蓄積や住民の過剰な自信(言い換えれば傲慢さ)を象徴していると考えると、伝説や呪いもどことなく真実味を帯びてくる。

「突貫」202階建てに待った

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