2015.2.8 17:11
【Q】初めて挑む就活。ライバルになる同級生に相談してもよいものでしょうか
【A】先輩たちの多くが、励まし合いながら進めています。周囲の力も借りながら臨もう
2月。多くの大学が春休みに入り、キャンパスから足が遠のく学生も少なくない時期。同級生が今、何を考えどう動いているのかがつかめず、不安を募らせている人もいることでしょう。就活では皆がライバル。その話題を切り出すこと自体に難しさを感じるという声もよく聞きます。就職活動を経験した先輩たちは一体どのように乗り切ったのでしょうか。
就職みらい研究所の「就職白書2014」を見ると、就職活動に関する相談相手として最も多く挙げられたのが「従来の友人」、次いで「家族」でした。「相談しなかった」は17%程度にとどまり、多くの先輩たちが周囲に相談しながら就職活動を進めていたことが分かります。
友人は、情報交換し、アドバイスし合えるだけでなく、悩みを共有してモチベーションを高め合える存在になるようです。むやみに比較するのは禁物。志望業界や企業が異なれば、採用選考のプロセスやスケジュールも違って当然です。それぞれのゴールに向かって頑張る戦友、励まし合える関係を目指しましょう。
家族は、就職活動がピークの時期に、一番身近な相談相手として頼りにされています。面接選考が本格化する時期は毎日忙しく、家族以外の知人と顔を合わせる機会が減る傾向があるのも要因でしょう。年代が違えば就職活動の環境も異なるため、具体的なことは教えてもらえないかもしれませんが、世間の常識や現在の産業界の動向など、社会人の先輩ならではのアドバイスが得られるはずです。
また、大学のキャリアセンターも積極的に活用しましょう。キャリアアドバイザーと呼ばれる専門相談員がおり、個別の就職相談にも乗ってもらえます。経験豊富なスタッフが、就活生が抱えやすい不安や疑問を一緒に考え、サポートしてくれるはずです。予約制の場合も多いので、事前連絡を入れておきましょう。
「人に話すと、自分では気が付かない視点でアドバイスがもらえて、次の行動につながった」という声は毎年多くあります。経験のないことが不安なのは当たり前。まずは、相談できる相手と会話をするところから始めてみましょう。(リクルートキャリア『就職みらい研究所』 岩元洋介)
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