東京五輪の開催に伴い、今年は3つの祝日が移動している。本来10月11日の「スポーツの日」は五輪開会式当日の7月23日に移動したため、10月に祝日はなく、同月11日は「平日」になっている。一方、移動が反映されていないカレンダーや手帳も少なくないとして、政府は注意を呼びかけている。
今年の10月には祝日はありません-。政府広報室の公式ツイッターが9月、こうした呼びかけを行った。「お手元のカレンダーでは10月11日が『スポーツの日』になっていても、実際には平日です。スケジュールを組むときにはご留意ください」という。
今年はスポーツの日に加え、7月19日の「海の日」が五輪開会式前日(7月22日)に、8月11日の「山の日」が閉会式当日(8月8日)にそれぞれ移動した。大会の混雑回避や警備の円滑化、東京都内の混雑緩和などが目的だった。
移動の根拠となった改正五輪特別措置法は昨年11月に成立。1月始まりのカレンダーや手帳などはすでに印刷作業が始まっていた。このため、移動が反映されていない多数のカレンダーなどが流通しているといい、全国カレンダー出版協同組合連合会(東京)の担当者は「間違って会社や学校を休んでしまわないように注意してほしい」と話した。