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「けしあんぱん」の築地木村家、111年の歴史に幕 常連客「本当に終わっちゃうの?」

SankeiBiz編集部
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 ケシの実を使った名物の「けしあんぱん」で知られる1910年創業の老舗パン店、築地木村家(東京都中央区)が17日、最後の営業を終え、なじみ客らに惜しまれつつ111年の歴史に幕を閉じた。この日は閉店をニュースで知った常連客らが列をなし、「けしあんぱん」や「牛すじ玉ねぎカレーパン」を買い求める人で終日にぎわった。

 創業当時から味を受け継いできた「けしあんぱん」やカレーパンは中身がぎっしりと詰まっており、食べ応え十分。地元の人だけでなく、旧築地市場に隣接する築地場外市場を訪れる観光客にも愛されてきた。

 店内では「ニュースを見て驚き、とにかく駆けつけた」という人も。人気のカレーパンは早々に完売となり、「けしあんぱん」は多くの人に行き渡るよう、1人あたりの数を限定しての販売となった。常連客から「本当にもう終わっちゃうの」と問われた4代目店主の内田秀司さんは「またどこかでできるといいけど、こんな時代だから…」と話していた。

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