日本民間放送連盟(民放連)の大久保好男会長は11日の定例会見で、放送事業会社「東北新社」などが総務省幹部への接待を繰り返していた問題を受け、「政治および行政との適切な関係の構築に関する基本姿勢」を発表した。
基本姿勢では「政治や行政との意見交換は必要だが、癒着を疑われるような行為があってはならない」と示し、▽国会議員などと会食を伴う意見交換を行う場合は大臣規範を参考にし、疑惑を招く行為は行わない▽利害関係ある国家公務員などと接触する際に、法令や倫理規程によって相手先に禁止されている行為を行わない-とした。
一方で、この基本姿勢は「報道機関として行う取材活動を制約するものではない」としている。
また、大久保会長は、フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演した木村花さんがSNSでの誹謗(ひぼう)中傷を受けて死去した問題と、日本テレビの情報番組「スッキリ」でアイヌ民族に不適切な表現を使った問題について、「民放連全体で対応すべき」と話し、いずれも放送基準審議会での検討を開始しているとした。