父親は自分自身が思っている以上に息子からの評価が高い─。今月20日の「父の日」を前に、世のお父さんたちにとって喜ばしい調査結果が明らかになった。一方で歳を重ねるにつれ父親の自信は低下し、息子世代も年齢が上がるほど父親への評価が下がるという、少し残念な実態も浮かび上がった。
「気前が良い」「オーラがある」で認識の差
シェービング関連製品大手のシック・ジャパンは、父子の双方から見た「父親像」について、40歳~59歳の父親世代524人、13歳~22歳の息子世代522人を対象に調査。(1)内面(2)見た目(3)行動(4)年代別推移─のテーマ別に、父親には「息子からどう思われているか」、息子には「父親をどう思っているか」を尋ね、数値をレーダーチャートで表示することで父親世代と息子世代の認識の違いを可視化した。
内面について「社交的」「誠実」「気前がいい」「頭がいい」「優しい」の5項目で評価したところ、全項目で父親の自己認識よりも息子の認識が上回る結果に。特に「気前がいい」では20ポイント以上、「社交的」「誠実」「頭がいい」ではそれぞれ10ポイント以上の差が生じた。
見た目の評価も、「顔がかっこいい」、「清潔感がある」、「雰囲気・オーラがある」、「おしゃれ」、「スタイルがいい」の全5項目で、父親の自己認識よりも息子の評価が上回る結果となった。特に「顔がかっこいい」「雰囲気・オーラがある」の項目では10ポイント以上の差があった。
父親は、40代から50代へと年代が上がると全体的に自己評価が低くなる傾向があり、特に「雰囲気・オーラ」、「スタイル」、「顔」の3項目で自信を失う傾向があることも分かった。
息子も10代から20代に年齢が上がるにつれ、全体的に父親に対する評価がやや低下する傾向が見られた。とくにオーラの他、顔やスタイルといった老化が現れやすい項目での評価の低下が目立った。
「自分自身を過小評価しつつも、家族のためにがんばっている」という健気な父親像がうかがえる結果となった。普段からもっと自信をもち、加齢に負けないオーラやスタイルをキープすることが、父親としての評価をより高めることにつながるかもしれない。