知ってる?!

古着ビジネス(3) 東南アジアで人気「ユーズド・イン・ジャパン」

 寄付や自治体による回収、さらにはリユース店で買い取りされた中古衣類の一部は海外へ輸出されている。日本の古着は「ユーズド・イン・ジャパン」と呼ばれ、品質の良さから東南アジア市場などで人気を集めている。

 財務省の貿易統計によると、日本から輸出される中古衣類は年間約24・1万トン、約96億4500万円(直近5年平均値)。昨年は60カ国に輸出され、最も多いのはマレーシアで53%、次いで韓国14%、フィリピン12%だった。近年は海外に出店する日本の古着販売会社もある。

 老舗古着店「原宿シカゴ」では、寄付や資源回収業者から購入した古着をマレーシアの工場で選別、25カ国の市場で販売している。日本の古着は縫製が丁寧で、白いワイシャツも人気だという。同社経営企画部の郡司清春部長は「状態の良い古着が多く、中にはクリーニングされた衣類や、ほぼ未使用の服もある」と話す。

 「古着はボロではない。体形の変化などでどうしても着られなくなった服にも価値がある。一着一着の服を長く愛用し、捨てずにリサイクルしてほしい」と郡司氏。「日本の古着回収率は他国と比べて低い。これからも自治体などと協力してリユースしやすい環境を作っていきたい」と話している。

(取材協力 原宿シカゴ)

Recommend

Latest News

Line Up

Pick Up News

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus

Column

Close Up