大阪府は14日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、15日から小中高校に対し部活動の原則休止、府県間の移動を伴う教育活動の延期などを要請することを決めた。大学には授業のオンライン化、企業にはテレワークの徹底を求める。14日の大阪府の感染者数は1130人と過去最多。変異株の影響により10代などの若年層で感染が拡大し、病床確保が厳しくなっており、府は一層の対策強化が必要と判断した。
部活動の休止が難しい場合は、各学校で感染症対策を徹底した上で活動時間を短縮するよう要請。一斉休校や短縮授業は行わない。感染拡大に不安を感じ、登校しない児童や生徒にはオンラインなどを活用して学習を支援する。
蔓延(まんえん)防止等重点措置が適用されている大阪市内の繁華街で、府市の職員らが夜間に不要不急の外出自粛を周知する「呼びかけ隊」も発足。15日以降、キタやミナミなどで活動を始める。
会議では、10代以下の感染者が昨年10月~今年2月の第3波では感染者全体の10%だったのが、変異株感染者では約19%を占めることが報告された。 吉村洋文知事は記者団に「変異株の影響が顕著に見受けられる。子供たちを守ることに注力しないといけない」と強調した。