ヘルスケア

ワクチン接種「人員確保」に不安の声 参院自民がヒアリング

 参院自民党は9日、新型コロナウイルスのワクチン接種に関し、全国を対象に行ったヒアリング結果を発表した。3~8日に45都道府県の1012市区町村・団体から回答があり、最も多かったのは「医療関係者など人員の確保」に関する項目で、817件だった。

 ヒアリングは自治体の首長らに電話などで行った。人員確保に関する回答では「医師の数が足りず計画をたてづらい」(熊本県南関町)、「感染者対応に追われている中で、ワクチン接種に必要な医療従事者の確保に不安がある」(栃木県鹿沼市)などの声が寄せられた。

 次に「ワクチンの確保・分配」の項目が813件と多く、「ワクチンの分配時期や分配状況が不明なことから、体制の確保が図れない」(千葉県市川市)などの回答があった。

 世耕弘成参院幹事長は9日の記者会見で、ヒアリング結果を政府と党に提出する考えを示し、「政府は寄せられた声に真剣に耳を傾け、自治体が円滑にワクチン接種を行っていけるよう寄り添った対応をお願いしたい」と述べた。

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