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ニューノーマル時代のテレビ(3) ファンとともに番組作り

 新型コロナウイルスの感染拡大で、人とのふれあいが難しいニューノーマルな生活のなか、つながりを保つには工夫が必要だ。テレビ局も双方向型の番組などを通じて、視聴者との対話手段を模索している。

 WOWOWは昨年12月、視聴者との新たな接点としてインターネット上のファンコミュニティ運営に乗り出した。第1弾は、新番組「電波少年W」のコミュニティで、WOWOW加入者でなくても入れる。投稿をもとに、過去に地上波で放送された映像の制作秘話を探す番組で、BS放送や配信のほかネット動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」でも無料配信する。

 コミュニティでは「もう一度見たいテレビ」をテーマにさまざまな世代の“テレビっ子”が集まり、語り合う。番組総合演出でかつての人気番組「電波少年」シリーズで名をはせた「Tプロデューサー」こと土屋敏男さんも会話に加わる。ファンと番組を制作する「共創の場」をめざす。

 「WOWOWの枠にこだわらず、制作者とテレビファンが一緒に盛り上がれる場を作りたかった」と、メディアビジネス局の横山誠一局長。今後、テニスなどのファンコミュニティを作る構想もあり、「ファンの生活をより楽しく豊かなものにしていきたい」と話している。(取材協力 WOWOW)

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