「Go To トラベル」に続いて、10月下旬からスタートする予定の制度が、「Go To イベント」です。これは、コンサート、演劇、スポーツ観戦などの対象となるイベントのチケットを購入する際、割引価格で購入もしくは、割引分をクーポンで受け取るかのどちらかでおトクになる制度です。割引金額は、チケット価格の2割相当で支援上限額は原則2千円。例えば、チケット価格1万円のイベントに2割引の8千円で参加できるイメージでしょうか。
新型コロナウイルスの影響で、イベントの開催の仕方も変化しています。歌舞伎座の公演の場合、これまで昼夜2部制でしたが、自粛期間終了後の今年8月公演からは1日4部制になり、1部当たり1時間前後の上演時間になりました。その結果、以前は1等席で1万6千円程度だったチケット代が8千円に。ほかの座席も2等席5千円、3等席3千円という手ごろな価格になっています。
新型コロナの影響といえば、オンライン配信が増えたことも挙げられます。もちろん、リアルで鑑賞するコンサートや演劇の魅力には及びませんが、人気が高くチケットが取りにくかったイベントを見ることができる、遠くて行けなかったイベントに参加できるなど、選択肢が広がっています。しかも、オンラインのほうが割安な場合が多く、交通費や移動時間がかからないのもメリット。アーカイブであとから見られる仕組みも便利です。
私も先日、見たいイベントをオンラインで「はしご」しました。週末の午後4時から同7時まではお笑いイベント、直後からは好きな歌手のコンサートを視聴。リアルではどちらかをあきらめなくてはならないスケジュールでしたが、オンラインなら、リアル参加の半分以下の料金で両方楽しむことができました。
春から夏に自粛していた分、さまざまなイベント参加を検討したい芸術とスポーツの秋。今年は特別な気がします。(マネーライター 生島典子)