知ってる!? 住宅リフォーム(3)

空き家を再生 賃貸・売却も可能に

 土地や建物の有効活用という観点に加えて、犯罪や災害といった安全面からも社会問題化する「空き家」。総務省の統計では、平成30年10月時点で総住宅数に占める空き家の割合(空き家率)は13・6%で、東京都内だけを見ても10・6%だった。

 住友不動産の「新築そっくりさん」では、空き家を新築同様に再生して、再利用や売却、賃貸を可能にしている。

 同社が今年3月、都内の営業所管内で調査したところ、この2年で手掛けた「新築そっくりさん」約1800件のうち、以前は空き家だったのは203件(11・3%)だった。

 注目すべきは空き家の取得経緯だ。相続(65%)のほかに、購入して活用したケースが22%にも上った。リフォーム後の用途は自宅が66%、賃貸が22%だった。

 利用者からは「長らく困っていた古家を活かせて嬉しい」などの声が寄せられているという。

 事業を通じた社会貢献ともいえるが、同社では「今後、これまで以上に空き家の再活用の提案に力を入れていきたい」としている。(取材協力 住友不動産)

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