ヘルスケア

ワクチン普及へ9600億円確保 ウェブで「世界サミット」

 英政府は4日、途上国へのワクチン普及を支援する国際組織「Gaviワクチンアライアンス」の資金集めを目的に「世界ワクチンサミット」をウェブ上で開いた。ジョンソン英首相は各国の資金拠出で、目標額を超える約88億ドル(約9600億円)を確保したと発表した。

 安倍晋三首相はビデオメッセージで、Gaviの運営資金として日本が2021年から5年間で計約3億ドルを拠出すると表明した。16~20年の拠出額の約3倍になる。

 会合では最低74億ドルを集めることを目標にした。25年までに途上国の子ども3億人にポリオやはしかなどの予防接種を広げるほか、新型コロナウイルスのワクチン実用化を視野に感染症の予防接種体制を整えることを目指す。

 会合には50カ国以上が参加。Gaviの最大の支援者である英国は今後5年間で16億5千万ポンド(約2250億円)を拠出する方針。ジョンソン首相は「感染症との闘いに向け人類が団結する」必要性を強調。各国が感染症を巡り協調する「新時代」を築こうと訴えた。(共同)

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