新型コロナウイルスの感染拡大を受けて発令されていた緊急事態宣言が全国で解除されました。自粛明けの再始動に備えて、家計をどう調整していくかを考えましょう。
新型コロナの影響で業績が悪化している会社が多いため、夏のボーナスが出ない、もしくは激減する可能性があります。ボーナス払いにしているものがどれくらいあるのかを洗い出して、貯蓄から出すなどの準備をしておきましょう。毎月の家計の穴埋めにボーナスを使っていた人は、毎月の収支管理をしっかり行いましょう。
次に、自粛期間中に増えた支出の見直しをしましょう。有料放送をいくつも契約していたら、自粛明けでも見るものだけを残して、ほかは解約を。また、自粛期間は食費を多めに使って、いつも以上に保存食品などを買いためている家庭も多いと思います。これからはそれらを使って献立を考えて、上手に食費を抑えましょう。
自粛期間中にあまりお金を使わなかったことによって、自分に必要な支出と必要ではない支出が仕分けできたのではないでしょうか。もともと通っていなかったスポーツジムは退会するなど、要不要の仕分けを行いましょう。
支出については、自粛明けの使い過ぎに注意。3カ月ほど出かけていないストレスで、それほど必要に迫られていないモノをたくさん買ってしまう、飲食費や遊興費を使い過ぎてしまうという事態が起こってしまいそうです。3カ月分のお小遣いが残っていたら、今後の収入減少に備えて残しておき、今月の分だけ使うようにしましょう。
自粛期間は、落ち着いて家計を見直すいい機会です。今後の収入減少が予想される場合はなおさら、固定費を減らして家計を小さくすることを考えましょう。最低限かかる生活費の金額を小さくできれば、収入が減ってもある程度は対応できます。もちろん、該当する給付金・助成金の申請手続きも忘れずに。(マネーライター 生島典子)