厚生労働省は6日、新型コロナウイルス感染症患者の療養場所に関する全国調査の結果を発表した。患者全体の8711人のうち、自宅で療養している人は1984人で、ホテルなどの宿泊施設にいる862人の2倍以上だった。軽症者や無症状の人の療養先は宿泊施設を基本とする国の方針に対し、自宅にとどまる患者が多いことが明らかになった。
4月28日時点の状況について都道府県が厚労省に報告した。
調査によると、PCR検査で陽性となった全国の患者数(死亡者は除く)8711人のうち、入院者数が5558人と最多。次いで自宅療養者数、宿泊療養者数だった。高齢者や障害者の生活の場である社会福祉施設は147人だった。
都道府県別の患者数は東京都2668人、大阪府1047人、埼玉県684人の順に多かった。自宅療養者も東京都が635人で最多。次いで埼玉県354人、大阪府332人だった。