首相記者会見全文

(2)「5月14日を目途に改めて評価」 (1/2ページ)

 「そして、各地への感染拡大を防ぐためにも、地方への人の流れが生まれるようなことは避けなければなりません。そのための対策も講じることができるよう、今後とも、全国を対象として延長させていただくことといたしました。その上で、入院患者の皆さんは2、3週間が平均的な在院期間とされています。新たな感染者数を低い水準に抑えながら、これまでに感染した患者の皆さんの退院などを進めていく。そうすることで、医療現場の逼迫した状況を改善するためには、1カ月程度の期間が必要であると判断いたしました」

 「こうした考え方について、本日は(基本的対処方針等諮問委員会の)尾身茂会長をはじめ、諮問委の専門家の皆さんの賛同を得て、今月いっぱい、今月末まで緊急事態宣言を延長することを決定いたしました。ただし、今から10日後の5月14日を目途に、専門家の皆さんにその時点での状況を改めて評価いただきたいと考えています。その際、地域ごとの感染者数の動向、医療提供体制の逼迫状況などを詳細に分析いただいて、可能であると判断すれば期間満了を待つことなく、緊急事態を解除する考えであります」

 「当初予定していた1カ月で緊急事態宣言を終えることができなかったことについては、国民の皆さまにおわび申し上げたいと思います。感染症の影響が長引く中で、わが国の雇用の7割を支える中小、小規模事業者の皆さんが、現在、休業などによって売り上げがゼロになるような、これまでなく厳しい経営環境に置かれている。その苦しみは痛いほどわかっています。こうした中で、緊急事態をさらに1カ月続ける判断をしなければならなかったことは断腸の思いです」

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