東京都が今年度から展開しているアニメやマンガ、ゆるキャラなどの「キャラクター」をテーマにしたデザインマンホール支援事業。観光資源を増やすことが期待され、今年度中に17区市113カ所で趣向を凝らしたデザインマンホールが設置される。8日からはスタンプラリーも開始。下を向いて歩いてみると、好みのキャラクターに遭遇することもあるかもしれない。
デザインマンホールは地域の観光名所が描かれるなど自治体ごとに個性があり、珍しいマンホールを訪ねて全国各地を旅する観光客も少なくない。
各自治体は都の支援を受けて地域とゆかりのあるアニメキャラクターや自治体の公式キャラクターなどをあしらったデザインマンホールを設置。これまでに千代田区▽世田谷区▽渋谷区▽杉並区▽豊島区▽北区▽足立区▽立川市▽青梅市▽府中市▽小金井市▽小平市▽東大和市▽東久留米市▽多摩市▽稲城市▽あきる野市-の7区10市が支援を受けている。
千代田区は手塚治虫の「鉄腕アトム」に登場するアトム、お茶の水博士、ウランのデザインマンホールを明大通りに設置。担当者は「アトムは作中でお茶の水小学校に通っていたりと、御茶ノ水地区を擁する千代田区と縁がある」と起用の理由を説明する。
稲城市は昨年11月、同市出身のメカニックデザイナー、大河原邦男さんが手掛けたアニメ「機動戦士ガンダム」のガンダムやアニメ「ヤッターマン」に登場する「ヤッターワン」などの書き下ろしイラストをあしらったマンホール5種類を設置した。
都は8日からはデザインマンホールを巡る「TOKYOデザインマンホールモバイルスタンプラリー」を開催。都が支援したデザインマンホールなど42カ所を巡り、デジタルスタンプを集める。
スタンプを10個集めると抽選で3千人にデザインマンホールをモチーフにしたコースターが、42カ所すべてのスタンプを集めると、抽選で300人に直径9センチのデザインマンホールをモチーフにした置物がプレゼントされる。
都の担当者は「地域特有のキャラが根付いているのを改めて認識して地域を楽しく周ってほしい」と話した。デザインマンホールへの支援は来年度も実施する予定。