ヘルスケア

新型肺炎、WHOが二つの治療方法を試験中 3週間で結果判明

 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は20日の記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎を巡り、2種類の抗エイズウイルス(HIV)薬を組み合わせたものと、別の抗ウイルス薬を使った二つの治療方法を、WHOとして試験中だと述べた。3週間以内に結果が判明するという。

 WHOによると、新型肺炎に対し、確立した治療方法はまだ見つかっていない。中国やタイでは、抗HIV薬が効果を上げたとの報告もあり、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客で死亡した2人にも治療の過程で投与された。

 テドロス氏は「残念ながら、今のところ致死率は2%と分かっており、船での感染者は600人を超えている」と指摘。クルーズ船での感染者から、既往歴のある高齢者を中心に、さらに死者が出る可能性を示唆した。

 テドロス氏はまた、世界的に不足しているマスクや防護服などが、医療従事者に行き渡るようにするため、製造業者に協力を要請したと述べた。(共同)

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