今年の夏は以前からチャレンジしてみたかったことを実践しています。それは「東京・ミュージアム ぐるっとパス2019」を使うことです。東京を中心とする95の美術館・博物館・動物園などの入場券・割引券が1冊にまとまったもので、販売価格は2200円。大人料金のみの設定です。有効期限は、最初に使った日から2カ月間。どのくらい多くの施設を回れるのか、チャレンジ意欲がわきます。自由研究のネタになりそうな展示があるところもたくさん含まれます。
ぐるっとパスがいいのは、それまで存在すら知らなかったような施設を訪ねたり、普段はスルーしてしまうかもしれない展示を見る機会を得ることです。好奇心を持って美術館や博物館を回れば、さまざまな文化に触れることができますし、動物園や水族園、植物園では動植物との触れ合いや観察もできます。
関西にも「ミュージアムぐるっとパス・関西2019」という共通入場券があります。関西の美術館・博物館など96館が対象で、入場券26枚と割引券97枚で、3カ月間有効の「普及版」が1100円、6カ月間有効の「プレミアム版」が2000円です。
また、東京・上野エリアにある美術館、博物館、動物園などがお得に楽しめる、上野地区文化施設共通入場券「UENO WELCOM PASSPORT」もあります。常設展などだけだと2000円、特別展チケット1回券がついたものが3000円。9月30日までの間に、合計13施設に1回ずつ観覧できる共通入場券です。
夏休みに効率よく複数の施設を回るルートを考えて、JRや地下鉄の1日乗車券などを活用し、集中的に回る日を設けてもいいでしょう。行く施設やルートを家族で検討すると、計画する段階から楽しめます。少し大きなお子さんなら、時間や移動手段なども含めた1日の行動予定表を作る課題を出してもいいでしょう。(マネーライター 生島典子)