センターの周囲を取り囲む山々の山腹には、カラ松やシラカバが植生していて、訪れた3月下旬だと、深緑にはほど遠く、いくらか寒々しい。けれど、初夏を迎えるころには、見渡す限り、深い緑が広がるのだろう。
乗馬の体験ができ、スタッフが馬を引いてくれるので、初心者でも安心してまたがれそうだ。乗馬ならではの心地よい揺れを感じながら、四方の景色を満喫する体験は、そうあるまい。
夏に入れば、メインの放牧場でのびのびとしている馬の様子も見られる。「木曽馬を眺めながら、ゆっくりと流れる時間に身を任せてはいかが」と中川さん言う。たいそうぜいたくなひとときではあるまいか。(松本浩史)
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木曽馬の里 木曽馬乗馬センター 長野県木曽町開田高原末川5596の1。電話は0264・42・3085。乗馬体験はショートコース(約140メートル)で500円、ロングコース(約280メートル)だと1000円。木曽馬は一時、純系種が絶滅しそうになり、昭和44年、保存会が設立された。