甲信越ある記・木曽馬乗馬センター 乗馬を楽しみ新緑の景色満喫 (2/2ページ)

山々に囲まれた牧場で、放牧された木曽馬の様子をぼんやりながめながら、流れゆく時間に身を任せてみよう。ぜいたくなひとときである=平成27年4月(木曽馬乗馬センター提供)
山々に囲まれた牧場で、放牧された木曽馬の様子をぼんやりながめながら、流れゆく時間に身を任せてみよう。ぜいたくなひとときである=平成27年4月(木曽馬乗馬センター提供)【拡大】

  • 木曽馬乗馬センターでは、自由に厩舎への出入りができ、直接、馬と触れ合える。「木曽馬を好きになってほしい」というスタッフの気持ちの表れだ=長野県木曽町(松本浩史撮影)
  • 3月下旬には子馬が生まれた。母乳を飲みたくて母親のおなかを探っている(松本浩史撮影)

 センターの周囲を取り囲む山々の山腹には、カラ松やシラカバが植生していて、訪れた3月下旬だと、深緑にはほど遠く、いくらか寒々しい。けれど、初夏を迎えるころには、見渡す限り、深い緑が広がるのだろう。

 乗馬の体験ができ、スタッフが馬を引いてくれるので、初心者でも安心してまたがれそうだ。乗馬ならではの心地よい揺れを感じながら、四方の景色を満喫する体験は、そうあるまい。

 夏に入れば、メインの放牧場でのびのびとしている馬の様子も見られる。「木曽馬を眺めながら、ゆっくりと流れる時間に身を任せてはいかが」と中川さん言う。たいそうぜいたくなひとときではあるまいか。(松本浩史)

 木曽馬の里 木曽馬乗馬センター 長野県木曽町開田高原末川5596の1。電話は0264・42・3085。乗馬体験はショートコース(約140メートル)で500円、ロングコース(約280メートル)だと1000円。木曽馬は一時、純系種が絶滅しそうになり、昭和44年、保存会が設立された。