パパ編集部員の育休エブリデイ

(5)2人育児に初めは戸惑い…失敗と反省を繰り返し、家族全員で成長 (4/4ページ)

SankeiBiz編集部

 多事多難の毎日だったが、辛抱強く接してあげること、何事も気長に待ってあげることの大切さをたくさん学んだ気がする。大人と子供では理解力や判断力、動作速度が違うし、一つひとつの行動に包み込むような優しさや丁寧さが必要とされるのだ。

 親も一緒に成長

 今こうして振り返ると、育休が始まった当初は慣れない環境にやや浮足立っていた。当コラムの2回目でも取り上げたように、夫婦ゲンカも頻発した。環境の変化でトラブルもたくさん出てきたが、夫婦で立てた改善策は時として単なる妥協案に過ぎず、必ずしも家族全員にとって理想的な毎日をもたらすわけでもない。それでも問題や課題に正面から向き合い、間違えた時は自らを省みて、改善を図る意味や目的を模索しながら困難を乗り越えた時に、家族全体の成長が待っていると考えている。

 父親として欠如している部分を自覚して、自らの行動や過ちをただすようになったのは、こんな私でも育児を通して少しは成長できたということなのだろう。そこは妻もしっかりと見てくれていたようで、「前は子供を遊ばせながらチラチラとスマホを見ていたけど、最近は本当にやらなくなったよね」と褒められて少し嬉しくなった。

 子供の「イヤイヤ期」やときに理解不能な「主張」など、私たち親にとって不都合だと思えることも、その多くは子供の成長過程に見られる当たり前の行動だ。ストレスを感じることも多々あるけれど、結局は子供の成長を実感できる場面を共有することが、私たち夫婦にとって一番の喜びであり幸せをもらえる瞬間だ。だから、自分たちももっと頑張って子供たちと一緒に成長しようと思えるのではないだろうか。

 次回は最終回。半年間の育休を振り返り、私なりに総括したいと思います。

 この連載は原則として隔週更新です。【パパ編集部員の育休エブリデイ】のアーカイブはこちらから。

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