得意先に同行した上司が「無能」だった時の対処法 クライアントには“こっそり”こう説明せよ! (1/4ページ)

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 【ビジネストラブル撃退道】ビジネスをしていると日々想定外のことやトラブルが発生し、対応や火消しに追われることばかりである。本連載では、そうしたビジネス上発生するトラブルをいかにして回避するかについて実例を挙げて提案していく。第一回は、「上司が無能」という場合の対処法である。(中川淳一郎)

 生まれた年が自分よりも早かったとしても、頭の出来や運、人から好かれる能力も自分より上ということばかりではない。もちろん経験の長さがもたらす優れた点をそうしたオッサン・オバサンは持っていることは多いものの、新しいやり方を認めなかったり時代の変化についていけないこともあるわけだ。そうした人間はもはや「老害」であり、本音を言えば閑職に追いやられて欲しいものである。

 しかしながらその人の生活もあるわけなので、そこまで無下に扱ってはマズいだろう。多くの仕事は客先との打ち合わせで色々決まっていくが、一緒に行動する上司がどうもアホだな、と疑念を抱いた場合はどうすべきか。

 その時の上司の立場としては、「部下を得意先(ないしは下請け・取引先)に連れて行き、その場の会議のイニシアチブを取る」というものだとしよう。しかしながら、自分も上司が言っていることがしっくりこないし、打ち合わせの相手も若干納得していない感覚がある。しかしながら、一応こちら側の責任者として来ているだけに「なるほど」「そうですね」という言葉が行き交う。

「おいおい、これって一番やべーパターンじゃねぇかよ…」