関西国際空港を運営する関西エアポートは12日、空港ターミナルビルの床清掃を担う2種類の最新型清掃ロボットをお披露目した。ロボット導入により、清掃現場の人手不足対策につなげるとともに、24時間空港としてのさらなる快適性向上も狙う。いずれも国内空港では初の導入で15日から本格運用を開始する。
同社は1月から6社の清掃ロボットを使って実証実験を重ね、導入する2機種を選定。いずれも自律走行でき、広範囲のフロアを清掃するのに適しているという。カナダ製のロボ「Neo(ネオ)」は4時間の連続稼働が可能で、海外の空港などで活躍。スイス製のロボ「スウィンゴボット2000」は光と警告音を発しながら動き、周囲に存在を知らせる優れものだ。
第1、2ターミナルの国際線出発フロアなどで活用する。ロボットにターミナルビルの地図データを登録すると、ロボットが勝手に動き回って床の上のほこりや砂、ごみなどを集めて回る。混雑時の使用は避け、深夜に稼働させる方針。
同社担当者は「24時間空港なので常時清掃作業が必要。“新入社員”として迎え入れ、利用客と触れ合いながら空港をきれいにしてもらいたい」と話した。