希少がんの治療研究で連携 国立センターと患者団体

 国立がん研究センターは、患者が少ない希少がんの治療研究について、患者会16団体でつくる「日本希少がん患者会ネットワーク」と連携協定を結んだ。情報交換を進めることで、正しい診断や治療法にたどり着けていない患者に情報を行き渡らせ、詳しい検査や薬の治験への参加の機会を提供したい考え。

 研究は昨年始まった「マスターキープロジェクト」。製薬11社や京都大病院が参加している。薬の研究開発が遅れがちながんを対象に患者の遺伝子を調べ、遺伝子変異が共通なら、がんの種類が異なっても治験に参加できるのが特徴。10程度の治験が計画されている。

 問い合わせは同センターがん相談支援センター、(電)03・3547・5293。