日本音楽著作権協会(JASRAC)が、外国映画を上映する際の音楽使用料の値上げを求めていた問題で、JASRACは6日、映画館主らでつくる業界団体「全国興行生活衛生同業組合連合会」(全興連)との間で合意したと発表した。今年11月からは公開時のスクリーン数に応じて使用料を算出するという。全体の徴収額は15~20%ほど増える見通しという。
JASRACによると外国映画の音楽使用料は、映画配給会社が全興連を通じて1作当たり一律18万円を支払ってきた。今年11月から平成33年3月までは封切り時の上映スクリーン数に応じ、使用料を15万~30万円の6区分にする。33年4月以降は映画中の曲ごとに算定する方向で協議していくという。
入場料への影響について全興連事務局は「一般論としては変わらないようにしたいが、決める立場ではないので答えられない」としている。