ワークショップに参加した子供たちと作品のサルを飾るなかやまさん(中央)=大阪市中央区(須谷友郁撮影)【拡大】
最初の発売から半世紀以上がたつ今も、世界中で愛されているレゴブロック。子供向けのイメージが強いが、巨大建造物を精巧にかたどったものや、プログラミングによって指示通りに動くものなど、驚くほど完成度の高い作品もある。レゴ職人「マスター・モデル・ビルダー」のなかやまかんなさん(28)は、日本人女性で初めて「ビルダー」になるほどの実力で、レゴが持つ大きな可能性を体現している。(尾垣未久)
丸みまで表現
「今日は箕面にたくさんいるサルを作ろうね。今作っているのはサルのどの部分かわかるかな?」
なかやまさんが、ワークショップに参加する子供たちに質問を投げかける。「背中? 正解! じゃあ、この直角の背中を少し丸くしてみよう」
四角いレゴによって、サルの丸みのある背中と立体的な顔が作られ、細長い手が取り付けられていく。「動かすこともできるから、好きなポーズにしてあげてね」。仕上げに目のパーツをつければ、わずか10分強でかわいらしいサルができあがった。