補聴器は家電量販店で1万円台から買えるものもあれば、片耳50万円以上の高額なものもある。耳の聞こえに不自由を感じたら、まずは補聴器相談医のいる医療機関にかかろう。補聴器の必要性を診断し、機能・価格面などベストな補聴器を購入する手立てを教えてもらえるはずだ。
▼POINT!
・どこから始まる?
耳鳴り、雑音下やひそひそ話の聞き取りづらさ、サ行カ行タ行ハ行の音の聞き間違いは、難聴が悪化しているサイン。
・最悪の場合は?
聞き取り困難によって会話などのコミュニケーションが減り、認知症リスクが高まる。うつ状態や自殺に至るケースも。
・予防・改善策は?
難聴はすぐに病院へ。急性の場合は発症から1週間が勝負。また補聴器の使用開始は、先延ばしにせず早めに。
中川雅文
国際医療福祉大学病院耳鼻咽喉科部長・教授
医学博士。聴覚評論家。順天堂大学医学部卒。耳とコミュニケーション研究の第一人者として情報を発信。著書に『耳がよく聞こえる!ようになる本』など多数。
(ライター 吉田 彩乃 写真=スターキージャパン、PIXTA、iStock.com)(PRESIDENT Online)