ただ、スキルとは違うかもしれませんが、ここだけの話、やはり「容姿」も選考基準のひとつでしょう。大学生の就活が本番化すると、必ずと言っていいほど「顔採用」について議論がされていますよね。「美男美女の学生が面接を通過しやすい」「不公平だ、もっと内面を重視せよ」と、学生からの不満も噴出します。
企業の本音を言うと、営業職や接客業ならば清潔感など第一印象が重要なので、容姿から判断せざるを得ない場合もあります。
受付嬢も印象が大切です。オフィスの入口にある受付は、いわば会社の「顔」です。会社の印象を決めるといっても過言ではないので、企業としても「イメージ」にあった人材を採用したいのだと思います。
◆面接官が見ているポイントは受付嬢ならでは?
面接はいたって普通です。他業種と変わりはなく、経歴や前職での仕事内容について質問されます。
ただ、面接官が見ているポイントは受付嬢ならではかもしれません。私も面接する側になったことがありますが、注目しているのは「受け答えの内容」ではなくて、実は「受け答えの仕方」でした。
どういったスキルを持っているかもとても大切ですが、スキルは入社後いくらでも身につけられます。しかし、受け答えなど根本的な部分は入社後に変えることが難しいため、面接の時点で見極める必要があるのです。
受け答えの仕方の中でも、最重要確認事項は「チームワークを大切にできるか」でした。受付嬢というのは一つのチームで仕事をしています。一人でも輪を乱してしまうと機能しません。ですので、今作られているチームとうまくやっていけるかという視点を持って面接に臨んでいました。