「社員のファッションが微妙」だと人材は集まらない 学生は企業のどこを見ているのか (1/4ページ)

 企業サイトを洗練させると、学生の企業訪問が増える。ただ、社長や社員の服装がビミョウだったり、オフィスが古臭かったりすると、学生のテンションは一気に下がってしまうという。今や、「就業中はスーツ着用が義務」の会社も敬遠されがち。学生は、服装やインテリアから何を感じ取るのか。

 なぜ、スペシャリティカーは客を絞って売るのか

 本題に入る前に、ブランドイメージについて、カンタンに整理しておきたい。

 企業や商品・サービスには、特有のブランドイメージがあるが、イメージが形成される要素の一つに、ユーザー(使い手)の存在がある。

 都心をフェラーリやランボルギーニに乗り、大音量のエキゾーストノートで走るドライバーがいる。どんな仕事に就いているのかうかがいしれない「いでたちやマナー」を誇示するタイプも散見する。ベンチャービジネスで成功した若者が、こうしたクルマを選んで乗ることもある。

 高速道路を走っていると、法定速度をはるかに越えたスピードで追い越し車線を駆け抜けていくクルマがある。ドライブレコーダーが普及した近年は、そうした動画がいくつもYouTubeにアップされているが、輸入車に限らず、スピードを売り物にした国産の高性能車で危険な運転をするドライバーもいる。

 スペシャリティカーには強いブランド力が存在するが、公道や高速道路を走るドライバーが醸し出す雰囲気によって、それを見た人のブランドイメージが偏向してしまうことがある。そのため、自社のブランドイメージを維持するために、可能な限り顧客を絞り込んで販売する企業が存在する。

 アカデミー女優のドレスやダイヤモンド

 映画の祭典として知られるアカデミー賞は、どの作品にオスカーが贈られるかに加え、ノミネートされた女優たちが高額なダイヤモンドをちりばめた宝飾品をドレスとともに身にまとい、レッドカーペットを歩く姿が必ず報道される。女優たちを彩る宝飾品にも、実は周到なブランドイメージづくりが行われている。

この手法の先がけは、実は日本